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お知らせ

令和7年度 公開講座・第2回の開催のお知らせ

 

2025年度公開講座・第2回のご案内です。

文化財保存修復研究センターでは、文化財の保存修復とその継承や活用について考えるため、2014年から無料の公開講座を開講しています。本年度は「ここから生まれたスペシャリスト ~文化財を調べ、守る人たち~」をテーマに掲げ、全3回をオンラインで開催いたします。

 

テーマにある「ここから」とは、東北芸術工科大学を指しており、「ここから生まれたスペシャリスト」とは、本学の卒業生を意味します。彼らは現在も文化財の保存・修復や調査研究の現場で活躍しており、その専門性を社会の中で存分に発揮しています。

 

今年度の公開講座・第2回は『X線で調べる護る-博物館の保存科学-』です。2003年に東北芸術工科大学 大学院 芸術工学研究科を修了された小林 啓さんが、現場で培った知見をもとに、わかりやすくお話します。

 

主催:東北芸術工科大学 文化財保存修復研究センター

共催:山形県立博物館

 

◆第2回 公開講座

『X線で調べる護る-博物館の保存科学-』

【講師】小林 啓 九州歴史資料館/客員研究員

【日時】2025年11月15日(土)14:00~15:30

【参加費】無料

【参加方法】WEB会議システムZoomによるオンライン開催、事前申込必要。

【申込方法】こちらの申し込みフォームからご登録ください。

【申込締切】11月12日(水)※申込後、参加URL等をお知らせ致します。

 

《講座内容》

九州歴史資料館では2010年に文化財用X線CTを導入しました。X線CTは文化財の内部構造や材質を非破壊且つ科学的に解析することをコンセプトにしており、考古学・歴史学・保存科学など様々な分野で新しい知見を得るための調査研究を進めています。

当館のX線CTを用いた活動の柱は、文化財の調査研究と地域社会への貢献の二つです。調査研究では文化財の価値や意義を明らかにし、その成果を地域住民や学校への歴史教育に活用しています。また、文化財保護のため県内外の自治体に対し専門的な技術支援と連携強化にも力を入れています。

X線CTの導入から2025年で15年が経過しました。これまでの研究成果や地域への発信、そして、今後、地方博物館に求められる保存科学の役割について紹介します。