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受託研究事業

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文化財保存修復研究事業

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研究者一覧

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センター沿革

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施設紹介

センター概要

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東北に遺る文化財を保存・継承し、
蓄積された知と技を世界へ発信する。

東北初の「文化財保存修復専門の研究機関」として2001年4月にスタートした当センターは、文化財保存修復の「受託研究事業」「研究事業」「教育事業」「技術開発」を大きな柱として、繋がれてきた文化財を守る担い手として、東北の地・山形で蓄積された知や技を、国内のみならず世界へ発信して参ります。

文化財の保存修復に対するリカレント教育や情報発信など、他の類似施設にはできない本センターの持つ教育研究のマンパワーやノウハウ、リソースを最大限に活かし、世界を舞台に活躍する研究員が行う受託事業を本学の教育現場にも還元していく。いわば「文化財の大学病院」。海外の研究者や大学との技術交流はもちろん、ワークショップ・公開講座など、市民の皆さまに身近な活動を通じて、地域の文化財の伝統を再度見直し、様々な地域文化遺産を次世代へ保護・継承していく気運の高まりとともに、増加・多様化すると予想される文化財保存修復の受託・研究事業へのニーズに応えていく社会的な貢献を目指して参ります。

私たちの暮らしの中にも、地域文化遺産はある。

「文化遺産」というと博物館や資料館に保管されているものと思いがちですが、実は暮らしと歴史のあるところに必ず存在するものなのです。寺院に遺る仏像や神社に伝わる獅子舞、町に点在する蔵、雛人形など…。心の豊かさが求められる現代社会において、地域の文化遺産は市民の精神的な支えとなり、自信の回復につながるものです。
地域社会が主体となって持続的に保存・活用する体制がますます求められつつあります。

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地域と密着した継続的な文化遺産の保存・活用を考える。

文化財保護法一部改正にともなう文化財行政の基本は、地域の文化財を掘り起こし、活用することにより町の活性化を図ろうというものですが、地域貢献を重要課題に掲げる東北芸術工科大学としても今まで以上にこのことに力点を置いていきたいと思います。地域に寄り添った文化財の保存・活用を基軸に置き、公開を前提にした修復技術を創出してまいります。

組織図

センターを構成する研究部門は、歴史遺産(考古学)研究をはじめ、東洋絵画の修復研究、古典彫刻・立体作品の保存修復研究、西洋絵画の修復研究、そして保存修復科学研究の5部門です。プロジェクト研究は、5部門それぞれがもつ課題に即して、保存・活用に関する調査研究・修復技術開発を進めていきます。部門ごとに研究課題は異なりますが、互いに有機的に絡みあう分野でもあり、横断型の研究を展開することになります。個々の研究成果は、ホームページや公開講座、センター紀要や学会誌などで、逐次、公表させていただきます。

センター沿革

history

2001年
東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター設立
2005年
文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業
「地域文化遺産の循環型保存・活用システムに関する総合的研究」採択
(2010年3月まで)
2010年
文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
「複合的保存修復活動による地域文化遺産の保存と地域文化力の向上システムの研究」採択
(2015年3月まで)
2014年
「寒冷地域における文化財の保存修復に関する研究」
(2019年3月まで)
2019年
「文化遺産の保存・活用に関する研究」
(2019年4月~)

施設紹介

facility

1階

センター事務・図書室

研究員・事務員が常駐しています。またセンターの会議室の機能ももっています。

X線透過撮影室

デジタル(フラッドパネル)・アナログ共用透過X線撮影・TV観察装置、据置型大型資料用蛍光X線分析装置を使用し作品・資料の構造調査や材質分析を行います。

歴史遺産研究室

県内遺跡の発掘調査のための前線基地であり、出土土器類の考古学研究などを行います。土器の形態や色彩、硬度などの計測も行います。

遺物処理室

真空凍結乾燥処理装置、PEG用恒温含浸処理槽などを使用し出土した木製埋蔵文化財や水害で被災した書籍の保存処理や各種材料の光照射強制劣化試験や強度試験も行います。

立体作品修復室-1

古典彫刻等の調査や修復を行います。立体加工の機械を備え、主に木工作業に使用します。

2階

収蔵庫(防火金庫扉および風除室)

無機系脱酸・脱塩基性調湿内装材を壁材とし、温度・湿度管理の空調を完備しています。国や県市町村指定の文化財の保存修復のための一時的な保管に対応できるよう管理体制を整えました。

教員研究室

教員および専任研究員の研究室です。

3階

立体作品修復室-2

専門機器や薬品、伝統的材料を使用し、仏像等の修復業務を行います。修復に用いる有害気体を浄化・排気するシステムを導入してあります。

西洋絵画修復室

油彩画を中心とした西洋絵画を対象とし、これらの制作材料や技法の研究、修復材料や技術の研究などを行います。

東洋絵画修復室

掛軸や屏風、古文書や典籍などの和紙や絹、鉱物性顔料や膠(にかわ)などの伝統的材料を用いて描かれた作品・資料の修復を行います。作品の性質上風を嫌うため、空調は秒速1m以下の「エアー・ソックス」を採用し、また大型の除湿機・加湿器を導入しています。

保存科学研究室

文化財材質の調査や分析を実施する、いわゆる実験ラボです。恒温恒湿器2台と乾燥機、純水製造装置、化学天秤などがあり、さまざまな材質試験を実施します。

機器分析室

X線回折分析措置、ガスクロマトグラフ質量分析装置、顕微フーリエ変換赤外分光分析装置、モバイル型蛍光X線分析装置、イオンクロマトグラフ装置、ガスクロマトグラフ装置、可視紫外線光光度計、三次元蛍光分光光度計、光学顕微鏡(実態・金属)、走査型電子顕微鏡などを使用し、作品の劣化状態や構造、材質などを分析します。

院生室

大学院生の研究室です。

4階

展示室

センターの研究に関係するさまざまな企画展の開催、修復の過程や完了作品の展示、研究成果の公開などに使用します。

アクセス

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東北芸術工科大学 キャンパス内地図

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