
お知らせ
2025.09/24
令和7年度 公開講座・第1回の開催のお知らせ
2025年度公開講座・第1回のご案内です。
文化財保存修復研究センターでは、文化財の保存修復とその継承や活用について考えるため、2014年から無料の公開講座を開講しています。
本年度は「ここから生まれたスペシャリスト ~文化財を調べ、守る人たち~」をテーマに掲げ、全3回をオンラインで開催いたします。
テーマにある「ここから」とは、東北芸術工科大学を指しており、「ここから生まれたスペシャリスト」とは、本学の卒業生を意味します。
彼らは現在も文化財の保存・修復や調査研究の現場で活躍しており、その専門性を社会の中で存分に発揮しています。
今年度の公開講座・第1回は『錦絵を彩った色材の変遷』です。2014年に東北芸術工科大学 芸術工学研究科 芸術文化専攻 保存修復領域修士課程を修了された大和あすかさんが、現場で培った知見をもとに、わかりやすくお話します。
主催:東北芸術工科大学 文化財保存修復研究センター
共催:山形県立博物館
◆第1回 公開講座
『錦絵を彩った色材の変遷』
【講師】大和あすか 国文学研究資料館 研究部 特任助教/客員研究員
【日時】2025年10月18日(土)14:00~15:30
【参加費】無料
【参加方法】WEB会議システムZoomによるオンライン開催、事前申込必要。
【申込方法】こちらの申し込みフォームからご登録ください。
【申込締切】10月15日(水)※申込後、参加URL等をお知らせ致します。
《講座内容》
江戸時代の人々を魅了した色鮮やかな浮世絵「錦絵(にしきえ)」の美しい色には秘密が隠されています。錦絵が誕生した江戸時代中期から明治時代に登場した「赤絵(あかえ)」と呼ばれる極彩色の作品まで、約100年間で使われた絵具は大きく変化しました。当時の絵師たちは、どんな材料で、どうやってあの鮮やかな色を作り出していたのでしょうか。
本講座では、最新の科学技術を使って浮世絵を調べた結果から分かった、驚きの事実をご紹介します。浮世絵が今までと違って見えてくるかもしれません。
・江戸時代の「青」は、実は遠く海外からやってきた新たな材料だった?
・明治時代の「赤絵」がもたらした色彩革命
・科学分析で明らかになった、浮世絵の知られざる工夫