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お知らせ

2022年度 第1回専門技術講演会のご案内(オンライン開催)

2022年度講演会のご案内です。

文化財保存修復研究センターでは、文化財の保存修復に関わる専門技術講演会(無料)を開講します。

11月4日(金)『トレハロースを用いた文化財保存の実践 -基礎的な方法から元寇イカリの保存まで-』と題しまして、センター研究員の伊藤幸司がお話しいたします。

 

主催:東北芸術工科大学 文化財保存修復研究センター
後援:北海道・東北保存科学研究会 中・四国九州保存修復研究会 トレハロース含浸処理研究会 株式会社林原

 

◆専門技術講演会
トレハロースを用いた文化財保存の実践 -基礎的な方法から元寇イカリの保存まで-
【講師】伊藤幸司 教授/研究員
【日時】2022年11月4日(金)15:00~16:30
【参加費】無料

【対象者】埋蔵文化財・保存科学に従事している方および文化財保存処理技術に関心をお持ちの方(専門的な技術に関する内容ですが一般の方もご聴講いただけます。)

【参加方法】WEB会議システムZoomによるオンライン開催、事前申込必要
【申込方法】申込フォームはこちらからお進みください。
【申込締切】11月1日(火)
※申込後、参加URL等をお知らせ致します。
《講演会内容》
糖類を用いる保存処理方法の研究を開始してから彼此30年が経とうとしています。主たる対象は出土木製品ですが、トレハロースの結晶や非晶質の性状を理解し利用することで、布製品・革製品・製品、そして鉄製品など多岐に渡る材質への適応が可能になってきています。特に近年では海底遺跡出土遺物に対する実績が高く評価されています。202210月1日、鷹島海底遺跡から元寇沈船のイカリを引揚げ、今まさにその保存処理が始まろうとしています。今回の講演では、トレハロースの基本的な性質や保存処理方法、これまでの処理事例や海外への技術移転、そして元寇沈船イカリの保存処理計画へと続くトレハロースを使用した文化財保存の概要をお話しします。