文化財保存修復研究センターでは、『「特有の風土・景観のなかで培われた文化遺産を正しく保存・継承すること」を中核として、地域の歴史・文化を自覚し地域に誇りをもった市民の創生と、これら市民とともに歩む文化遺産を生かした魅力的な地域社会の実現』への貢献を活動の理念としてきた。「文化財保存修復研究センター」が中心となって立ち上げる本研究プロジェクトは、この理念を具体化し、『東北地方に古代から受け継がれてきた多種多様で貴重な文化遺産を、市民とともに将来にわたり持続的に保存し、活用を促進できるシステムの構築』を目指している。今回のプロジェクトの遂行はわれわれの大目標を実現するための一里塚となることは間違いないし、地域社会の活性化にとっても大きな意義をもっている。本プロジェクトは、これらの目標を達成するために、大きく3つの研究テーマを設定した。
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