2009年2月19日
文化遺産防災フォーラム in 東京 2009 ~文化遺産防災のこれまで・これから~
主催:東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター
共催:京都造形芸術大学日本庭園・歴史遺産研究センター
後援:文化財保存修復学会、日本文化財科学会、NPO文化財保存支援機構、
読売新聞社(予定)
■ 趣旨
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1995年に発生した阪神淡路大震災以降、日本列島各地で地震や水害などの自然災害が多発し、人命のみならず文化遺産が傷つく例もいくつも報告されています。昨年6月には宮城・岩手内陸地震が発生し、各地の文化遺産が被災したことも報道されました。また新潟中越地震、中越沖地震、能登半島地震は記憶に新しく、甚大な被害をもたらしました。東海・東南海地震を挙げるまでもなく、大きな災害の発生がさし迫っています。列島どこでもいつ災害が発生し、人命への被害とともに文化遺産が被災しても不思議でない時期に入ったといわれています。文化遺産の災害時保全や防災活動に関して、政府(文化庁)のみならず各地の自治体等や組織で積極的な取り組みが始まっております。しかし、これらの活動情報はまだ各地には届かず全国的には共有できていないのが現状ではないでしょうか?
このような背景を踏まえ、これまでの被災・復旧の経験や研究成果を関係者が披露し、また多様な災害に備えるため文化遺産防災の全国的なネットワーク形成を検討することは有意義です。主催者の東北芸術工科大学文化財保存修復研究センターも採択された平成17~21年度文部科学省オープンリサーチセンター整備事業の研究課題の一つの柱に「文化遺産の災害予防・災害対策」を掲げ、積極的な取り組みを続けており、この会議はその活動の一つに位置づけられております。
第1回の防災サミット・フォーラムin山形会議では、北は北海道から南は福岡県まで全国規模で文化遺産の被災を経験された専門家に参集していただき、様々な観点から議論をおこない成果を挙げることができました。昨年度、大阪で開催された第2回会議では、関西各地の自治体や組織・機関への呼びかけを中心に対し多くの専門家・経験者の方々に応じていただき、地震考古学が発する警告を知り、また地震、津波などの災害に備える体制作りに情報や知恵を出し合うことができました。
さて第3回の本催しでは、8名の専門家・経験者の方々に講演をお願いしました。講演者からの報告と並行して参加者も加わり、災害の本質、防災対策・防災教育、レスキュー・保全、保存修復など様々な問題に対して活発に議論していただきたいと思います。また、これを機に協力の輪を構築するとで、文化遺産の防災へ大きな一歩を踏み出す足がかりとなることを目指したいと考えています。
本事業は、東北芸術工科大学文化財保存修復研究センターが採択されている「平成17~21年度文部科学省私立大学オープンリサーチセンター整備事業」の助成を受けて開催されます。
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■ 日時
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2009年03月06日(金)13:30~17:15
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■ 会場
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東北芸術工科大学・京都造形芸術大学東京サテライトキャンパス
〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1-8-13
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■ スケジュールと内容
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13:20 開会 主・共催者挨拶 松田泰典(東北芸術工科大学)
内田俊秀(京都造形芸術大学)
基調講演 座長:内田俊秀
13:30~14:30 「文化遺産の災害対策と課題」
亀井伸雄(文化財建造物保存技術協会常務理事)
講 演 座長:松田泰典
14:30~15:00 「地域の復興と被災文化財~新潟県中越大震災復興基金の活用例~」
田邊 幹(新潟県立歴史博物館)
15:00~15:30 「仏像修理・調査の現場から考える~文化遺産の防災と修復の意味」
牧野隆夫(吉備文化財修復所)
15:45~16:15 「3度目の地震はいつ来るのか~岩手宮城内陸地震の経験から~」
平川 新(東北大学東北アジア研究センター)
パネルディスカッション 座長:内田俊秀・松田泰典
16:15~17:15 パネリスト:亀井伸雄、田邊 幹、牧野隆夫、平川 新
17:15 閉会
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■ 参加費
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無料 下記まで事前登録してください(先着50名)。
東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター
電話023-627-2204 FAX 023-627-2303
E-mail: iccp@aga.tuad.ac.jp
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【申込み・問い合わせ】
東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター
023-627-2204
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