2008年02月20日
東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター
文部科学省私立大学オープン・リサーチ・センター整備事業(平成17~21年度)
『地域文化遺産の循環型保存・活用システムに関する総合的研究』
研究集会「古代窯業の森林利用技術-陶人と森との関わり-」
主旨:
日本列島で大規模に森林資源を利用する焼き物作りがはじまったのは今から約1,600年前に遡ります。以来、伝統的な窯業は今日まで山林の薪や陶土を消費しながら続けられてきました。古代の陶人(すえびと)たちは森をどのような戦略で開発していったのか。森林を伐採しながら操業を続ける窯業や製鉄・製炭業は森の破壊者だったのか。森林生態を熟知した持続的な資源利用者だったのか。
この研究会では考古学と植生史の立場から、時代とともに移り変わる自然や社会環境を視野におきながら、近年蓄積されてきた燃料材の樹種データや窯場の動態を再検討していきます。「人と森との付き合い方」の歴史を窯業という側面から見つめ直してみようとする試みです。
主催:東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター
後援:高畠町教育委員会
協力:窯跡研究会
場所:東北芸術工科大学 本館207講義室
日時:平成20年3月1日・2日
■ 入場料
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無料
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■ 日程
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3月1日(土)
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13:30~13:35 あいさつ
13:35~13:50 問題提起「古代窯業の森林利用技術」
北野博司(東北芸術工科大学)
13:50~15:20 基調講演「備前焼を支えたマツ林-地質・地形と森林植生の発達から-」
波田善夫(岡山理科大学)
休憩
15:35~16:20 「須恵器生産の周辺-窯・粘土・薪・集落-」
藤原学(吹田市博物館)
16:20~16:50 「東海地方の窯業の森林利用」
城ヶ谷和広(愛知県埋蔵文化財センター)
16:50~17:20 「北陸地方の窯業・製鉄業の森林利用」
望月精司(小松市教育委員会)
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3月2日(日)
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9:00~9:30 「東北地方の須恵器窯業の森林利用」
小林克也(東北芸術工科大学)
9:30~10:00 「福島県相馬製鉄遺跡群の森林利用」
小林 啓(福島県文化振興事業団)
10:00~10:30 「仙台市与兵衛沼窯跡群の発掘調査」
渡部弘美(仙台市教育委員会)
休憩
10:45~11:45 討論・総括
11:50 閉会
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【申込み・問い合わせ】
東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター
023-627-2204
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